解凍ツール(Lhaz)を組み込む
---BartPE実用編---

解凍ツールものせておくのがいいですね。
この項を執筆している時点で、プラグインが公開されているものとしては、Lhazが視覚障害者に使いよさそうだったので、これを組み込む方法を説明します。


■Lhazの入手と設定
「ちとら」氏制作のフリーソフトです。

http://www.chitora.jp/

から入手できます。
自己解凍型の配布で、実行するとインストーラが走ります。
インストーラが表示する画面で関連付けのボタンを押さなければ、拡張子との関連付けを変更しません。デフォルトでは、スタートメニューへの登録、デスクトップアイコンの作成、エクスプローラの「送る」への登録をするようになっていますが、わずらわしければ、すべてチェックをはずしてインストールすればいいでしょう。
アンインストールは「プログラムの追加と削除」から行います。


■Lhazプラグインの入手と準備
886氏作成のプラグインが、

http://www.tok2.com/home/nofty/plugin.html

の下端近くにあります。
この項執筆時点の配布Lhaz.zipは、他のプラグインと違い、ディレクトリ付きで書庫化されていません。したがって、BartPEのPluginディレクトリに、Lhazなど任意のディレクトリを作り、そこへ解凍してください。(Pluginディレクトリに直接おいてもいいですが、ややこしくなるので)。
少し作業が必要です。

(1)ファイルをコピーする。
Lhazをインストールしたディレクトリから、Lhazプラグインフォルダへ、次の4つのファイルをコピーしてください。

Lhaz.exe
Lhaz.hlp
Lhaz.cnt
LhazDll.dll


(2)lhaz.lnkショートカットを作成する。
lhaz.infプラグインには、Lhazを「送る」に登録するための処理が含まれますが、必要なlnkファイルを自分で作成する必要があります。
実体がないとショートカットは作成できないので、次の手順で行います。

(a)C:\Programs\Lhazというフォルダを作り、そこへLhaz.exeをコピーします。(D:から起動しているなら、D:\Programs\Lhaz)。

(b)(a)でコピーしたC:\Programs\Lhaz\Lhaz.exeへのショートカットを作成。そのショートカットをLhazプラグインフォルダにおきます。

(c)SHIFT+F10でショートカットのプロパティを開き、リンク先として、

C:\PROGRAMS\Lhaz\Lhaz.exe

となっているのを

%SystemDrive%\PROGRAMS\Lhaz\Lhaz.exe

に変更。
そして作業フォルダ欄を空にします。
もうひとつ、「全般」タブで、「Lhaz.exeへのショートカット」となっているのを、「Lhaz」だけにします。

(d)lnkファイルを作成してしまえばもはや不要なので、C:\Programs\Lhaz\Lhaz.exeをフォルダごと削除してしまっていいです。



(3)スタートメニューに登録する処理を追加する(オプション)。
LhazはプラグインによってLZHとZIPに関連付けられます。
また(2)の処理で「送る」にも現れます。
だから、スタートメニューに登録する必要はないかもしれません。
もしスタートメニューにも登録したいときは、次のようにします。
Lhaz.infファイルをエディッタで開きます。

[WinntDirectories]
a="Programs\Lhaz",2
b="Documents and settings\all users\SendTo",2
;b="i386\Profiles\all users\SendTo",2

とあるところに、1行を加えて次のようにします。

[WinntDirectories]
a="Programs\Lhaz",2
b="Documents and settings\all users\SendTo",2
;b="i386\Profiles\all users\SendTo",2
c="Documents and settings\all users\Start Menu\Programs",3

次に、
[SourceDisksFiles]
LhazDll.dll=a,,1
Lhaz.hlp=a,,1
Lhaz.exe=a,,1
lhaz.cnt=a,,1
lhaz.lnk=b,,1

とある末尾に1行を加え、次のようにします。

[SourceDisksFiles]
LhazDll.dll=a,,1
Lhaz.hlp=a,,1
Lhaz.exe=a,,1
lhaz.cnt=a,,1
lhaz.lnk=b,,1
lhaz.lnk=c,,1

以上です。 これでISOイメージを作成すれば、Lhazが組み込まれます。