IBMVoicesプラグインのフォルダに、Autorun.IBMVoices.cmdというファイルがあります。
これはPE起動時に自動実行するコマンドを書いたファイルです。
今度はこれを編集します。エディッタで開いてください。
デフォルトでは、
Subst X: %SystemDrive%\
Exit
と、コマンドが書いてあります。
1行目のSubstコマンドは、システムドライブ(BartPEを立ち上げたCDROMドライブ)をXドライブに割り当てており、その次のExitコマンドは、処理の終了を告げてます。
これを、真ん中に一行を加えて次のようにします。
Subst X: %SystemDrive%\
xcopy "X:\Program Files\IBM\ProTALKER 97\DICT" "B:\Program Files\IBM\ProTALKER 97\DICT" /E /C /H /I
Exit
IBMVoices.infをみて、さっきディレクトリをメモリましたね。それをxcopyの第1引数にします。
同じようにXをBに変えたパスを第2引数にします。
(フォルダ名は空白が含まれる場合があるので、それぞれ2重引用符で囲ってください。
/E /C /H /Iはオプション文字列です。/Eはフォルダが空でも新たにフォルダを作るようにし、/Cはエラーが発生しても作業を続けるようにし、/Hは隠しファイル類を含めてコピーするようにします。/Iはコピー先指定がディレクトリであることを示します。
つまり全体で、第1引数で指定したディレクトリの内容を、そっくりそのまま第2引数のディレクトリへコピーしています。
これで辞書をramdisk上におけるわけです。
編集が終わったら、あとは上書き保存して閉じます。
あとはPE Builderを起動してISOイメージを作ればいいのですが、環境によっては、このPE起動時のXCOPYの処理に時間がかかるかもしれません。そうすると音声エンジンの準備が整わないうちに、スクリーンリーダーが起動してしまうおそれがあります。
DelayedStartup.iniを編集して、スクリーンリーダーの起動を少し遅らせたほうがいいかもしれません。
このあたりは各自の環境にあわして調整してください。
「デスクトップリーダーを組み込む」に説明があります。